乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

鱗屑

前回に引き続きまだトレムフィアの効果は見られない。ステラーラでも効果がでるまではかなり時間がかかったので今回も同じだろうと思うようにしている。焦りは特にない。私は何にでもスロースターターなのだ。

いま私は基礎体力をつける為、スポーツジムへ通うようになり、ストレッチやヨガのクラス、そしてトレッドミルで30分間走るなどの運動を定期的にしている。

ストレッチやヨガのクラスではスタジオ専用のマットを使用する。ある日、ヨガのレッスンを受けている最中、ふと自分の紺色のマットに視線を落とした時、たくさんの白い鱗屑が落ちていることに気が付いた。ドキッとした。

ヨガは呼吸とともに身体をゆっくりと動かし、どのように自分の身体が伸びたり動いたりしているのかを静かに観察しながら行うものだ。

だが、マットに落ちているたくさんの鱗屑を目にした瞬間、私の身体が動かなくなった。

心が乱れ、身体がきゅっと緊張した。すぐさま自分のタオルで汗を拭くフリをしてマットを拭いた後、周りの人達と同じ動きに戻ったが、その後はもうボロボロだった。周りの人達は私の鱗屑に気づいただろうか、先生が隣を通った時に気づいただろうか、そればかりが気に掛かり私は全くヨガに集中出来なくなり、早くそのレッスンが終わることを願った。

もしかしてと思い、トレッドミルで走った後にマシンの足元の黒いベルトを見るとやはり鱗屑が落ちていた。もちろん使用後は綺麗に拭いてちゃんと掃除をしている。

ステラーラが一番効いていた頃、鱗屑もほとんど落ちなくなったことで、家の掃除がずいぶんラクになった。会社でもデスクの椅子の背もたれの下に溜まる鱗屑を、毎日人目を避けて掃除していたが、その時期は掃除もしなくてよい程だった。

鱗屑。これは服でどれだけ乾癬を隠しても落ちてきてしまうものだ。体から剥がれ落ちるフケのような白い鱗屑。他人から見たらとても不潔に見えるだろう。

ジムで他人に指摘されたらどうしようという不安がよぎる。途端に私の心も縮こまる。

ジム通い、続けられるかな…?急に弱気になる。

これも私の思考の癖なんだろう。まだ起きてもいないことで心は不安へ不安へと向かっていく。

いや、せっかく念願のジムに通い始めたのだからなるべく鱗屑が落ちない工夫を重ねて、しばらくは強めのステロイドもしっかり塗りながら過ごすしかない。

トレムフィアが効いたら、ジムでの運動を終えた後、そのままジムのお風呂、ジャグジー、サウナに入るのが私がとても楽しみにしていることの一つなのだから。

 

にほんブログ村 病気ブログ 乾癬へ
にほんブログ村