乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

スキリージ2回目

1回目の注射から4週間後の7月最終週、2回目のスキリージを打ちに病院へ行った。

コロナ対策の為、入り口で体温を測り手指消毒をし、採血等の検査を済ませて皮膚科へ向かう。

待合の長椅子には患者が間隔を開けて座れるように張り紙がしてある。こういう光景が今や日常になった。

最近通院日は気が重い。医師と意思疎通ができていないからだ。コロナ以前はうまくやれていたのにな、とため息をつく。

順番が来て診察室に入る。なんとなく医師の顔をまっすぐ見れない。目を逸らしながら、お願いします、と挨拶をし椅子に座る。

「スキリージ、どうですか?」

「まだ変化はないです」と私は言って体をみせる。

「あー、そうですね、立ち上がりに時間がかかりますからね」と医師は言う。

私は思い出したように「そう言えば前回スキリージを打った後、体が怠くなって動悸がしました。1日でおさまりましたが」と伝えると、

「うんうん、あ、そうですか」と、取り立てて気にも留めない様子で注射の準備を始めた。

そして二本の注射をお腹に打った。

「では次回は3ヶ月後、何時にしますか?」

淡々と予約を取り、あっという間に診察は終わった。

なにも言えない雰囲気がなんとなく出来上がってしまった気がして複雑な気持ちになった。

今後、ただの風邪だったりインフルエンザ、ましてや新型コロナになんてかかろうものなら、「あなたが生物を打つと決めたんですよね?」と言われそうな気がした。まあ気がしただけだけど。

でも私にできるのは今までのように変わらず体調に気をつける事と生物学的製剤が効いてくれることを願う事だけだ。望むのは、生きているうちに1日でも長くクリアな肌で生活をする事。ずっとずっと乾癬患者だったんだからそれくらい望んだっていいじゃないか。

誰に向けて言っているのかもわからない怒りにも似た想いが自分の中をぐるぐる回る。

帰宅してシャワーを浴びようとして体を見たら、注射した部分がひどく内出血していた。そういえば今日の注射はちょっと痛かった。

ステラーラ、トレムフィア、そして今回は3種類目の生物学的製剤となるスキリージ。

スキリージが効きますように。

そして1日でも長くクリアな肌でいられますように。

 

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