乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

スキリージ3回目

10月に3回目のスキリージを打ちに病院へ行った。初めてのスキリージから3ヶ月が経ったが、まだ効果は見られない。肘、首回り、頭皮、肩、背中にある皮疹は少しづつ広がり鱗屑も厚みを増している。それとは対照的に下半身、足はステラーラの時に皮疹がほぼ消…

人間の感情

今の日本の状況を憂いている。 4月のブログで「コロナも怖いが本当に怖いのはその中で本音や本性を現す人間の姿だ」と書いたが、今の日本の状況は私が予想していたよりずっと酷い。 あくまでも日本においてだが、新型コロナウイルスの国内の重症者数、死者…

スキリージ2回目

1回目の注射から4週間後の7月最終週、2回目のスキリージを打ちに病院へ行った。 コロナ対策の為、入り口で体温を測り手指消毒をし、採血等の検査を済ませて皮膚科へ向かう。 待合の長椅子には患者が間隔を開けて座れるように張り紙がしてある。こういう光景…

スキリージ

生物を打ってもらえなかった6月、肘全体を覆うように乾癬の皮疹は広がり始めた。 どうやって隠そうか、どうやったら暑さを凌げるのか、そんな事ばかり考えるようになった。 7分袖のカーディガンを会社に着て行っても時々動きによって肘が出てしまう。とたん…

遠のいた日常

最後に生物学的製剤を打ったのは今年1月中旬。次の生物を予定していた3月は予約日に病院へは行ったが医師との話し合いの結果、コロナ禍での危険性を考えて生物学的製剤を打つのを一ヶ月延期することにした。 4月7日、史上初めて特別措置法に基づく緊急事態宣…

いま政府に対して思うこと

私が日々乗っている電車は普段は東京でも1、2位を争う混雑率で、更にその路線の中でも最も混む区間を使っている。時には体を圧迫されて呼吸すらできないほど。コロナ禍でそんな路線を使って通勤している私のいまの個人的な感想を。 2月いっぱいまでは相変わ…

コロナ禍でいま思う事

なんでこんな事になってしまったんだろう、と満員電車で通勤しながら思う。 今や新型コロナウイルスによる欧米の状況は目を覆いたくなるほどの悲惨さだ。人材も物資も不足して医療崩壊が起こり、トリアージ、つまり命の選別が行われている国もある。 最前線…

生物学的製剤の延期

病院の予約日。私は仕事を急いで片付け、時間休を取って午後から病院へ向かった。予約の時間より15分も早く順番が表示されて、慌てて診察室に入った。 医師は「どうですか?乾癬の状態は」とまず聞いてきた。私は、悪化している状況を細かく説明した。 肘は…

諦め

新型コロナウイルスによって世界の状況は刻一刻と変わっていく。相談のために病院の予約を取ったがその間にも疑問や不安がつのっていく出来事が度々起きた。 当たり前だが会社にはいろんな人がいる。ずっとマスクをしている私を笑う人もいたし、全くニュース…

新型コロナウイルスと生物学的製剤

もし生物学的製剤を諦めなくてはならない時がくるとしたらそれは経済的な理由しかないと思っていた。 だがやはり人生は予定外の事ばかり起こる。今回は新型コロナウイルスだ。 お正月気分も抜けた1月中頃、ネットニュースでこの話題を初めて目にした。記事を…

ケブネル現象とトレムフィア

先月会社で書類を整理していた時、段ボールの端で腕を少し切ってしまった。傷がかさぶたになった後、そこが乾癬の皮疹に変わってしまった。 乾癬患者の皮膚にとって外的刺激はなるべく避けなければならない。外的刺激により、その刺激を受けた部分が乾癬の皮…