夢
私は眠っている時、様々な夢を見る。
眠りが浅いのだろう。色鮮やかで時々音楽が流れたり、場面がスローになったり、まるで映画のように夢が展開していく。
しかし、その夢のほとんどが悪夢だ。
子どもの頃に負った心の傷が思ったより深いのかも知れない。
私は夢の中で、時間割表をみて次が体育の授業と知り、焦るのだ。
どうやって体育を休もうか?
どうやってプールを休もうか?
今回休んでも次の体育をどうやって回避できるか?
そして回避できず、私の醜い体はクラス全員から好奇の目に晒される。それはもう恐怖でしかない。
逃げたい。逃げたい。もう居なくなってしまいたい。
大人になった今もそんな夢を頻繁にみるのだ。
汗だくで目が覚める。
目が覚めた後も、しばらくは恐怖で動けない。
心落ち着ける時間は、眠っている時さえなくなってしまった。