乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

縛られ続けた概念

ずっと相対的な概念に縛られていた。その事が自分を苦しめていた。

幸も不幸も、比較する事によってうまれる概念だ。まあそんな事は当たり前の事であり、誰もがよく言っていることだ。

だが実際、他者との比較抜きに自分の立ち位置を捉える事は社会にいるとなかなか難しい。

でも自分を苦しめる相対的な概念を、ある時から私は捨てた。

人を羨んだり妬んだり、醜い感情に支配される自分が本当に嫌だったし、そんなことは無意味だと気づいた。

そうしたら今までは苦しいことばかりだったはずの過去の記憶も間違いだったと思うに至った。

幸せは「なる」ものではない。

私の経験上、幸せは瞬間瞬間に感じるものだった。

例えば美味しいものを食べた瞬間、例えば人と心が通じ合った瞬間、例えば素晴らしい景色に遭遇した瞬間、例えば誰かと楽しい時間を共有できた瞬間。そんな幸せな瞬間は今までの人生の中で無数にあった。

だとするならば、今まで永遠にも思えていた「絶望」も、もしかしたら瞬間瞬間に感じていただけではないのか。苦しいが故にずっと続いていると錯覚していただけではないのか。

結局、幸せも絶望も瞬間で感じるものであって、決して長く続いていく類いのものではないのだ。

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