乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

風邪

医者からは、効果が出るのは1ヶ月後くらいだろうと言われたが、私はもう投与の翌日から乾癬の状態に変化がないかどうかを気にするようになった。

今後もステロイド軟膏はいつものように続けてくださいと言われていたが、ステロイドを塗っているとステラーラ自体の効果がよくわからないので、洋服で隠しきれない体の部位以外は、軟膏を塗るのを勝手にやめた。

毎朝目が覚めて、いちばんにする事は皮膚のチェック。

少しでも良くなっているところはないだろうかと、祈るようにパジャマをめくって皮膚を観察した。

朝は苦手な体質だったが、この時期だけは目覚めるのが楽しみだった。

ネットでステラーラを使っている人の情報を色々と調べていて、効果のあった人は1週間後くらいから効果を感じたという人もいた。

変化なし、とがっかりする朝が2週間程続いた。

私は少し焦り始めた。

もし私に生物学的製剤が合わなかったら、と考えたことがないわけではなかった。でも私の頭の中は、寛解した自分の姿でいっぱいだった。

投与から2週間後、気をつけていたにもかかわらず、私はこの年初めての風邪をひいた。

ひどい喉の腫れが続き、仕事をするのも辛かった。

私は不安を感じ始めた。

ステラーラで抵抗力が弱くなったのか。ステラーラは私には効かないんじゃないのか。今後、風邪ばかりひく生活が続くのか。このまま冬になってインフルや他の感染症に怯えながら生活するのか。高い医療費を払って副作用だけに苦しめられるのか。

投与から3週間が経つ頃、乾癬は少し悪化していた。

私のこころが、ひどく揺れ始めた。

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