乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

ステロイド

私は小さな子どもの頃から全身にステロイド外用薬を塗っていたわけだが、今回このステロイド軟膏について書きたいと思う。

私が子どもの頃、軟膏の副作用や塗り方、適量など、今のように医者からの指導などはたいしてなかった。ただ漫然と塗り続けていた。

分類上最も強い外用薬、そしてとても強いと分類される外用薬を、症状によってまたは部位によって使い分けていた。

私に実際あった副作用だが、皮膚が薄くなる(塗った部分)、皮膚が赤くなる、毛細血管の拡張、ニキビ、産毛が濃くなる、色素沈着などである。何十年と塗布してきたが今のところ内臓には影響していないと思われる。

長年塗り続けて気づいたことがある。

私の場合、ステロイドは夜寝る前に塗るのが一番効果があった。朝や昼間に塗っても夜間のような効果は見られなかった。

大人になってビタミンD3軟膏ができて、強いステロイド外用薬は寝る前に塗り、朝はビタミンD3を塗布するなど自分の感覚で使い分けていた。

うろ覚えだが、昔テレビで、癌治療の際に抗がん剤を夜に投与する時間治療なるものがあるというのを見た事がある。夜間の方が効果があるといった内容だった。

その番組を見たとき、やっぱり人間にはそれぞれ薬がよく効く時間帯があるのだなと思った記憶がある。ホルモンの関係なのかはよくわからないが、そういう時間治療なるものがもっと解明されればなと思う。

いま、私は生物学的製剤のステラーラを打っていて80%ほどの寛解率だ。最近背中や肘が悪化してきたのでそこだけステロイドを塗っている(特に肘)。だがステロイドで乾癬が抑えられた状態の皮膚と、生物学的製剤で乾癬が消失した部分の皮膚の状態は全く違うのだ。

生物で乾癬が消失した部分は本当に普通の肌に戻る。だがステロイドで抑えている部分の肌はやはり薄く、温度や自分の体温によって赤みが出てきたりして人に指摘されてしまう。やはり違うのは一目瞭然だ。

そうなるとやはりPASI100の生物学的製剤を使ってみたいという気持ちが生まれてくる。

ただ最近風邪で喉が痛くなると三週間くらい治らなかったり、抜歯の治療で抗生剤を飲んだあとカンジダになってしまい、これもなかなか治らなかった。

自分の中では免疫力が落ちたんだなと実感する出来事だった。

次回ステラーラを二本打つ予定ではあるが、今の私の状態を聞いてもらい、どうするかの判断は医師に委ねようと思っている。

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