乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

5回目のステラーラ

ステラーラ5回目の投与日。

実は少し症状は悪化していた。日々の忙しさから、皮膚の状態をあまり観察しないままに毎日を過ごしていた。

ある暖かい週末、ふと腕を捲った時ギクッとした。肘に何個も新しい乾癬が出来ていた。左腕も同様だった。

ステラーラ4回目の投与時に、なんとなく85%程度の改善が限界な気がしていた。ただ、悪化するという事はあまり考えていなかった。85%の改善率を暫くは維持していけるのだと勝手に思っていた。

あんなに綺麗に改善されていた肘が、今は人に見られたら指摘されるような状態になっていた。なんとも言えない気持ちになった。

5回目の投与日、悪化した皮膚を医師に見せながら「悪化しているんです。もうステラーラでは限界なんでしょうか」と聞いた。

医師は「まあ肘はよく擦れるとこですからね、出やすい場所ですしね。様子を見ましょう」と答えた。

私はすぐに返した。「でも次回はまた3ヶ月後ですよね?3ヶ月後はもう蒸し暑くなる季節です。私は半袖を着て過ごしたいんです。暑い季節をもう長袖で過ごしたくないんです。」

3ヶ月。

医者は簡単に言うが、綺麗な肌を望んで治療している患者にとってこの時間はとても長い。

特に夏をまたぐ3ヶ月となると半袖も着れないような高額治療なんて意味がないとさえ思ってしまう。

今回はステラーラをいつものように1本打ち、1ヶ月後に診察の予約をとった。

その時の状態でステラーラ2本にするか、別の製剤に変更するか決める事になった。

心の中で何故か確信していた。

ステラーラ二本打ちはきっと効かない。製剤を変えるしかないと。

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