拒絶
最初のステラーラを打ってから37週目。85%程の改善を保ち続けている。
半年前には想像すらできなかった肌の自分がいる。
そして驚くことにクリアな肌の自分が段々と当たり前のような感覚になりつつあるのだ。
以前、ステラーラの効果を記録するために、一週間おきに自分の肌の写真を撮っていた。
段々とクリアになっていく自分の肌の写真を見るのが楽しみだった時期もある。
しかし今はその記録を撮っていない。85%の改善率からは変化がないからだ。
スマホをいじっている時、たまにその記録写真が目に入ってくることがある。
そしてあまりにも醜い肌に驚く自分がいる。
たった半年前まで私はその肌で生きてきたのに。そしてその写真から私は目をそらす。見たくないのだ。その上、もうあの肌には戻りたくないとはっきり思うのだ。
人間とは、いや、私って勝手な生き物だなぁと苦笑する。
これから先、生物学的製剤を使い続けるだけの収入が続くなんて保証はどこにもない。生物学的製剤が効かなくなる可能性だってある。
それでももう以前の肌には戻りたくない。
こんなにはっきりと拒絶に近い思いを抱いてしまう自分を、今はどうにもできないでいる。