乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

トレムフィア6回目

先日トレムフィア6回目を打ちに病院へ行った。ステラーラからトレムフィアに変更したのは去年の9月で最初は規定通り8w毎に打っていたが今年に入り経済的に苦しくなったので12w毎にしていた。

今回の診察で乾癬が悪化しているからやはり8w毎に戻しましょうという事になった。

悪化しているのは肩や首回りとお腹だ。幸い足や腕の乾癬は消えているので日常生活に今のところ問題はない。半袖やスカートも着ることができる。

確かに高額な治療費を払っているのだから乾癬が完全に消失してくれるのがいちばん望ましい事だが、普段は外から見えないところが悪化しているのでQOLは高い水準で保てている。でも次回は今年4回目の注射で限度額認定の多数該当になり、少し医療費が安くなるので8wで打つことに承諾した。

私が行っている病院では今年4月に大きな人事異動があったらしく皮膚科には新しい先生の名前が見受けられた。ちらっとその名前を見た時なんとなく見覚えがある気がした。治療が終わり支払いを待っている時に私は突然その名前を思い出した。昔、20年くらい前に私が某大学病院に光線治療で通っていた時の先生の名前だと。

私はスマホでその先生の名前を検索してみた。やはり某大学出身で、その大学病院で勤務後、様々な経歴を経て現在私の通う病院でこの4月から結構なポジションに就いていた。

私がその医師に診てもらっていた時、当然私も若かったがその先生も新米だった。光線治療は私にはなかなか難しく数十秒長く当てただけで身体中火傷状態になったりした。大学病院では医学生がゾロゾロと研修で私の乾癬を診に来たりしてあまりいい思いをしなかった。そのうちに光線療法には通わなくなった記憶がある。

あの時の先生が20年位の時を経て随分立派な医師になっていた。

私はその年月の長さを想った。この間、いやそのずっとずっと前から今に至るまで私は相も変わらず病院に通う乾癬患者なんだと思い知らされた気がした。

長い。あまりにも長いと思った。

乾癬て残酷な病だなと改めて感じたトレムフィア6回目の治療日だった。

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