孤独
病気とのたたかいは孤独だ。それはどの病気にも言えるだろう。向き合うのは常に自分自身。
この頃、ネットなどもまだ一般的ではなく、医者からの情報しか乾癬に関して詳しく知る術はなかった。
子どもの頃、医者はよく私に「いつか治る病気になるから」と言っていた。医療は日進月歩。そう私も漠然と信じていた。
だが私はもう社会人になった。
治療法は子どもの頃からほぼ変わらない。症状は良くなるどころか、全身に広がったままだ。
醜い皮膚を恥じていた。自分は結婚も子どもも望めない、珍しい皮膚病にかかった醜くく惨めな人間だと思っていた。
すっかり心が腐っていた。
周りの人を羨み、妬むこともあった。
ついに私は体だけではなく、心までも醜くなってしまったと思った。
そんな自分で生きる事が、とてつもなく辛かった。
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