焦り
私は会社から乗り換えなしで行ける病院を選び、予約の電話を入れた。
その病院の皮膚科には乾癬治療で有名な医師がいたが、その医師にはやはり患者が多くいるようで、その医師で予約を取るなら数ヶ月後になると言われた。私は医師にはこだわっていなかった。生物学的製剤で治療をしてくれるなら誰でもよかった。
別の医師での初診は、電話を入れた三日後に決まった。予想外に早く予約が取れた。
その三日間が待ちきれなかった。
私はなぜかとてつもなく焦っていた。
早く、一日でも早くその治療をしたい。きれいな肌になりたい。
生物学的製剤を使えば、きっときれいな肌になれる。夢にまでみた乾癬のない肌になれる。
もうそれしか考えられなくなっていた。
すぐに初診の為の半休の届出を、会社に提出した。