乾癬という病い

このブログは、難治性皮膚疾患である乾癬という病いとともに生きる、一人の人間の記録です。

歳を重ねること②

加齢によって見た目が衰えていくことに興味がない私も、体が思うように動かなくなったり体力が衰えていくことにはやはり寂しさや辛さを感じる。ああ、もう若くはないんだなと。

でもだんだんと気がついていた。

歳をとることは悲しいことだけじゃ決してない。もしマイナスなことしかないのなら生まれて老いて死んでいくというプロセスを辿る意味がない。

歳を重ねる事で得られることは多くある。なによりその分、経験と知恵が増えていく。生活の中で起こる問題を少しは予測できるようになるし、対処法も自分の経験の中から選び出せたりもする。そして昔とは違う角度で物事を考え、感じられるようになる。もし何かの邪魔になるような知識や知恵を身に付けてしまっていたならばその都度捨てていけばいい。

更にいうと感受性も加齢によって衰えることはないと思っている。自分自身がそう感じるからだ。確かに若い頃の瑞々しいしい感性は今は無いかもしれない。でも歳を重ねた自分が見て感じる世界は、若い時より深く味わいがある。それが人生をより楽しめるものにしていると思うのだ。

見た目はたしかに大事かもしれない。でも歳を重ねる事で得た内面の変化の方が自分にとっては重要な事だ。

幼い子供の頃からずっと乾癬の体で生きてきた。今は生物学的製剤で9割寛解している。

だが乾癬の皮疹で覆われていたその長い長い人生の時間を無駄にしたとは思っていない。

諦めたことだけではなく得たものも確かにある。

どんな状況であってもその状況から学ぶことはできる。

それは自分の責任において全部自分次第なんだ。

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